鮎釣り師ガバチャのひとり言

釣りあげた鮎で仲間と酒を飲む   これ人生のユートピア!

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    昨日の土曜日に、柴崎おとり店に久しぶりに行ってきました。


    シーズン中にぎわった川は減水でアカ腐れ。
    とにかく寒い~(・_・;)





    KUUちゃん に袋タモ作っとんじゃが」
    と口元を緩める柴崎おとり店長。




    てなことで
    しばし、柴崎さんご夫婦とストーブを囲んで鮎談義をしました。



    有田川ダム上の今年は
    冷水病はあまりひどくなく終盤まで切れ目なく楽しめたそうだ。

    それは鮎の放流直後の4月に大きな雨が降らなかったからだ。
    3年前だったか、4月に大雨が降ってダム上の水温の高い久野原からシモは全滅したことがあった。

    冷水病は水温が高いところに雨で川が冷やされてかかるといわれている。
    だから、もともと水温の低い押手とか花園は
    水温の変化が軽微なために鮎が冷水病にかかりにくくなるのだろう。

    ダム上の解禁当初は、上流域で釣るのが無難という理由がここにある。
    完全放流河川のダム上は、毎年この冷水病に頭を悩ませながらの鮎釣りとなる。

    一方
    天然遡上主体の有田川ダム下は、例年どおり前半はサッパリで9月半ばから爆釣した。
    この傾向はこれからも続くのではないだろうか。

    鮎は10月の末から11月末まで河口部で産卵してすぐに海に下る。
    海で動物性のプランクトンを食べて成長し、早春に川の水温が上がるのを感知して遡上を開始する。

    これは「早生まれ」と呼ばれるアユで、「遅生まれ」は12月末に産卵して同じような生活をする。
    驚くことに、高知などでは正月を越し1月生まれや2月生まれもいるそうだ。

    残念ながら、「早生まれ」は海に下った時に、水温が高いと耐塩性が失われ死滅してしまうといわれている。
    太平洋では伊豆あたりまで、日本海側も山陰あたりまでは
    最近の海水温の上昇により、数年来「早生まれ」が壊滅的な被害を受けているという。

    結果、河川全体の遡上量も少なくなり
    生き延びた「遅生まれ」の小さな鮎たちが遡上をしてくることになる。

    私の想像だが
    有田川のダム下で10月になっても爆釣するチビ鮎たちは
    この「遅生まれ」の鮎ではないだろうかと思う。
    きっと闘争本能にスイッチが入るのが遅いのだろう。

    いずれにせよ、海水温の上昇は人為的にはどうすることもできない。

    各地で鮎の産卵場が作られている。
    鮎は体をよじって石を跳ね返しながら石の裏側に卵を産もうとするが、様々な理由でそのような場所が減ってしまっている。

    だが、せっかく産卵場を作っても「早生まれ」の鮎は海水温の上昇で生き延びることはできない。
    ならば、と産卵場の造成を一月遅らせた試みがあるそうだ。

    つまり「早生まれ」を「遅生まれ」にしようとしたのである。
    結果は、翌年のアユの遡上量が増えたとのことだ。

    このことの是非はともかく
    ただ鮎を釣りたいだけのガバチャは
    このように鮎のことを熱心に考えて取り組まれている方々を見ると、頭の下がる思いがする。

    関東の多摩川では毎年いくら鮎の放流をしても、遡上はしてこなかった。
    その鮎がある年から突然遡上してき始めた。

    研究者が調べてみると、お台場に作った人工海浜という浅場ができたおかげだということが分かった。
    その人工海浜は鮎のことを考えて作ったものではない。

    人間が憩うために作ったのだ。
    そこで鮎は生きていた。

    アユの稚魚は埋め立てだらけの直立護岸では
    浅場という隠れ場が無いので浮き魚に食べられてしまうのだ。

    大阪湾奥部でも浅場作りが始められた。
    数年前に大和川河口部に作られた小さな浅場。
    そこが稚鮎のゆりかごとなっている。

    かつて日本一汚いといわれた大和川に2万匹以上の鮎の遡上が確認された。
    将来は100万匹にしようというのである。


    「まぁ、ダム上は完全放流河川やさけえの」
    柴崎店長は熱いコーヒーをズズズとすすった。

    「どうなんでしょうかね。ダムからの天然遡上は?」
    私の問いに、柴崎店長が口を開いた。


    長くなったので、次回に続くーっ('ω')ノ




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    釣行の道中はルンルン気分で、今日はあの場所のあのポイントに入りたい、などと思いを巡らせるものである。

    しかし、現地に着くとすでに先行者がおり、あきらめて別の場所を探さざるを得なくなる場合が多々ある。
    「ああもう少し早起きしておけばよかった」
    などと思っても後のフェスティバルとなる。

     しかし、とあるチョイ悪鮎師から
     「そのような場合でも、どうしても自分の入りたいポイントで釣りたければ平和的に遂行できる秘策があるゼ」

     というので、耳をダンボにして拝聴してみた。無題ダンボ

     

     して、その秘策とは……。



     まず河原におりると、比較的空いている場所を選定し、いつもどおり釣りを始める……ふりをする。

     キョロキョロせず鷹揚にヒキブネからたも網におとり鮎を移す。
     この場合一匹ではなく二匹を移す。
     一匹にはいつも通り鼻カンを通す。
     そしてもう一匹のおとり鮎には背中に外れないようにしっかりグッサリとイカリバリを刺す。

     何食わぬ顔で二匹を川に放つ。
     頃合いを見計らうといかにも野鮎がヒットしたかのようなオーラを発しながら、タモキャッチをする。

     これをただ延々と繰り返す。

     コツは手返しである。早すぎてはいけない。
     出来ればモゾモゾといかにも野鮎を掛けた風にヒキブネなど寄せたりしながらやる。

     やがて周囲からの注目を集め始めるとイヨイヨその演技に磨きをかける。
     周りの釣り人らはそのポイントが気になって仕方なくなり徐々に寄って来る。

     自分の入りたいと思っていたポイントで釣っていた者も、そのポイントがそこそこ釣れていたとしても、遠方で切れ目なく連チャンで引き抜かれたらたまっちゃもんじゃない。
     ってな感じで、そのポイントをあきらめてこちらに向かってくるはずである。

     その瞬間を逃さない。
     サカッと素早く撤収すると自分が釣りたいと思っていたポイントに直行する。

     さっきまで自分の入りたいと思っていたポイントで釣っていた者とすれ違いざま、会釈も忘れない。
     その釣り人から
     「もぅあの場所はよろしいんですか?」
     そんなことを訊かれても「ええもう十分ですワ」
     とさりげなく答えて小走りする。

     「私はただ引き抜きの練習をしていたのだ。カモフラージュをしていたわけではない」
     などとことさら自分に思言い聞かせながら、いささかなる良心の呵責をチョンと吹き飛ばしてダッシュする。

     これで自分の入りたいポイントゲーツッ!
     となる。

     サーテと、おとり鮎を入れてみるとさっきまでまあまあ釣れていたそのポイントがスカンチョンで全く掛からない。

     気になって、さっき自分が「カモフラ釣法」をやっていた場所に目をやると
     
     なぬっ!|д゚) 
     
     竿が曲がっているではないか。
     
     ありゃりゃ!|д゚) 

     またまた曲がっているではないかっー!

     クッソーッ。
     一時間経過……。

     せっかくゲットしたそのポイント全く釣れず。ピクリもなし。

     そう、あくまでもこれは自分がどうしても入りたいと思っていたポイントに入る方法なのである。

     それで、釣れるかどうかはあなたの腕次第ということになる。

     どのような場合でも釣果を上げるためには、まず自分の腕前を磨く以外に方法はないのだ。

     ちなみにそのチョイ悪鮎師は、スゴ腕で名の通った隠れトーナメンターなのでした。




    つまり
    鮎釣りにかぎらず
    何事も真摯であれ
    真面目であれ
    本気でやれ
    それに尽きる!

    わかったな・・・


    お前ら
    今日は
    ウルトラマンは有給休暇だぞ



    えっ?

    マジっすか! 来ねえの?
    kk17020506asfg




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