ボクが幼い頃の夏、キャンプに連れて行ってもらったことがあるお月見

 大人の男ばかり5、6人。みんな水中メガネでパンツ一丁になり、川に潜ってヤスで鮎を捕っていた。夕食が何だったかは覚えていないが、その時やった「鮎の味噌焼き」だけはありありと覚えている。

 まず、平らな石を焚き火の横であぶる。水滴をも一瞬で蒸発させるほどに熱くなったら横倒しにする。その上に惜しげもなく味噌を一袋練りだし丸い土手をつくったらその中に鮎を落とし込む。

 鮎は一瞬で白色し身がほぐれる。立て続けに塩、砂糖、酒、醤油、近くに生えていた行者のニンニクをちぎってぶち込み、箸でかき混ぜる。味噌の焦げた香ばしい匂い、ホクホクの鮎の味噌焼きのできあがりだ。

 ほれ、とおじいさんがボクによそってくれた。
 酒が入るのを見ていたボクは恐る恐るそれを口にした。
 ん、うま~いっ! ボクのリアクションに大人達が笑うラブラブ!
 ボクは夢中で食べた。

 夕餉が盛り上がると、あるおじさんがボクをつかまえて英語を教えるという。
 まんじゅうは「オスト アンデ~ル」と流ちょうに発音。じゃあ「エンピツは」と訊くと「トグト シンデ~ル」だと。

 今、そのおじさんらと同じ年になったボクが、コテコテのオヤジギャグ師になったのは、その時の英才教育のせいではないかと思うのだが。




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