小学生の遠足の時、弁当が惨めだったことがある。

 空けてみると、白ご飯に卵焼きだった。
 みんなワイワイと彩りのある巻き寿司や果物の入った弁当を広げて食べている。
 ボクは一段高い岩場に腰を掛けると弁当箱を覆い隠すように持って口に思いっきり詰め込んだ。

 おそらく母は日雇いの仕事疲れで寝込んでいたのだと思う。今から思うと相当無理をしてつくってくれたのだろう。

 ボクの家は田舎でも貧しい方だったので、いつも遠足の弁当は湯鬱だった。
 いつか上級生から「おまえの弁当、どかたの弁当」と冷やかされて傷ついたこともある。

 唯一赤いウインナーがボクの気持ちを慰めてくれたのだが、この日は買い出しにも行けなかったとみて完全に大きな卵焼きが主役を張っていた。

 と言うか、主役しかいなかったような気がする。
 それでも、口いっぱいに詰め込んだ卵焼きがじわっとほぐれるとボクは落ち着いた。
 甘い。

 母の卵焼きはほんのり甘く柔らかく、そして暖かい。

 ボクは杉林の稜線に囲まれた狭い空を見上げ、いつまでもモグモグとその味を楽しんだのを覚えているニコニコ



 それが、この日曜日にその味に匹敵するような卵焼きを発見した目
 メッサオークワ ガーデンシティ和歌山。
 当社従業員が考えたお弁当、398円。
 ひょっとしたらボクと同じような思い出を持つ従業員さんかもしれない。

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 このお弁当も卵焼きが完全に主役を張っており、鮭は脇役に追いやられている!!
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 これこれこの卵焼き~、ほんのりちょっぴり甘いのがノスタルジアを呼び覚ます音譜
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 鮎釣りに来て食べるお弁当はまた最高アップ
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 卵焼きで童心に帰ったガバチャ、無邪気にはじけて56匹掛けましたチョキ
 有田川中央大橋の真下で。
 やはりこの鮎は、高知の母に送ってあげましょう。

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 当時、こんな歌が流行ってました音譜




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