5年前につくったタレックスの偏光グラスのレンズに傷をつけてしまった。
 レンズ交換だけで3万8000円。
 確かに前買ったときにフレーム込みで6万ほどかかったことを思い出した。

 高いけど、新しくレンズを購入するしかないかなー。
 小遣いを切り崩し支出すべきか否か。
 手に入れたいという欲求は募るばかりだ。

 募る・・・・・・。
 辞書で引くと「募る」とは、「次第に勢いが激しくなる。いっそうひどくなる」とある。

 そう、あと少しで手が届くかと言うときに盛り上がる感情。
 どのようなものに対しても、はなから手の届かないものにこの感情は沸き得ない。

 鮎。
 いつか九州の球磨川で尺鮎を釣りたい。が、休暇と旅費の問題で現実的とならず気持ちが募るまでには至らない。
 今、紀ノ川で大きい鮎がよく掛かっているようだ。家からそう遠くないので日に日に気持ちは募っている。

 車。
 外車のショールームにあるベンツのオープンカー。イイなと思っても買いたいという気持ちは募らない。
 ダイハツのムーブを買うとき、カスタムに後20万円で手が届くとなって、やたら気持ちが募った記憶はあるのだが。

 女性。
 藤原紀香がいくら美人でも、あぁ結婚したいと日に日に気持ちは募らない。
 バーでたまたま隣に座った女性と知り合い、メルアド交換する。また今度いつ会えるかと気持ちは募る。でも、いつもこちらが勝手に募っただけで何もなく、返事すらないパターンもしばしばなのれすが。なにかにひひ

 この募る気持ちは、達成された時の嬉しさをピークに、その後下降線をたどる。
 下降線はささいに落ちて安定するものもあれば、中には達成された直後にこんなはずではなかったという残念レベルまで落とし込められる場合もある。

 例に漏れず、ガバチャの結婚も具体例の枚挙にいとまがない。
 むむ、話の対象が悪い。

 家内が読んでいたらフルボッコにされるワドクロ
 
 鮎竿の話に変えよう。

 某社から180グラムの軽量竿が出たとき、気持ちが超募ってローンまで組んで購入した。
 初期、感激で涙を潤ませながら若鮎を片手でポンポン抜いた。

 こんなイイ竿と巡り会えてガバチャは幸せ者だと身も心も躍らせた。
 翌年の九月、デカイ鮎にのされてポッキリ折れた。

 その時、親指で強く握っていたところもクシャッとつぶれた。
 この軽すぎる竿は初期しか使えない。いや、初期でもたまに大きいのがきたら怖くて使えない。

 と、買う前にあれほど募った気持ちは何だったのかと残念がった。

 にしても、募りをやめられないのは、その時が一番楽しいからだろう。

 がしかし、加齢と共にこの募りはとんと減ってきた。
 実生活に立ちはだかる壁を了知した老いぼれに、そう易々と心躍らせるほどの募りは訪れてくれない。

 なぬ! ネットで調べたら、ジンズで度付き偏光グラスが1万6千円。眼鏡市場は2万円だってー合格

 クチコミを見ると、タレックスと見え方があんまりかわらなかったとか、全然違うとか様々ですが。
 う~ん得意げ

 せっかく募っていたのに、水を差されてしょぼみました。

 もう何でもええ、誰かガバチャを募らせてくれませんかーっ!!
 って、募りを渇望してるおっさんも珍しいっちゃ珍しいかも叫び

 と、そんな話をさっき下の売店のおばちゃん、いや横棒入って「おばーちゃん」、いや失礼と気をつかって「おばーちゃん予備軍」としておきましょう。
 としていたら、ウフフとドキドキウインクされたのですが・・・・・・ギクッえっ

 今、スッゴク不安な気持ちが募ってますガーン
 そう、募りにはネガティブなものもあるのですね。

 今度河原で、「おじーちゃん予備軍」のガバチャが、ジンズか眼鏡市場の偏光グラスをかけてたら、この記事を思い出して笑ってやってください。
 あはは、とネにひひ


 ちょうど左側の目玉の中心あたりに、深い刻み傷ができてしまってアウトですあせる
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