一昨日、日置川の近露に鮎釣りに行ってきました。

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 平瀬に鮎が見えたので腰を下ろして引き船から鮎を取り出そうとしたら

「なにやっとんやーおまえーっ!」

 と突然ものすごい怒鳴り声です。

 驚いてミーアキャットのように立ち尽くすガバチャ。

キャプllkkチャ

 声のした方には三度笠姿の鮎釣り師が仁王立ちです。

 しかし、なんで怒鳴られるのか理由が全くわかりません。

 私に対するものではないでしょう、と周囲を見渡すも見える範囲の人間は私とその三度笠さんしかいません。

 三度笠さんは小石を蹴散らしながらこちらに向かってきます。

 いったいこの私が何をしたっていうのでしょうか?

 冷や汗一滴たらりんこ。

 三度笠さんは私のそばまで近づくと大きく肩で息をして呼吸を整えます。

 けっこうなお年寄りで70はゆうに過ぎているでしょう。

 どんなことを言われるのだろうとドキドキしていたら三度笠さんの第一声は驚くべき意外な言葉でした。

「釣れますか?」

「えっ?!・・・えまあ・・」

 河原の真ん中で二人ともそれっきり沈黙です。

 あとは小鳥のさえずりとサラサラと流れる日置川の音だけ。IMG_20200530_090932


「あ、あの・・さっき私叱られましたよね?」

 と自分の指で自分の鼻先を指しながら変な質問をするガバチャ。

 三度笠さんは口をつぐんだまま空を仰いだり遠くに目をやったりしています。

 私はじっくり返答を待つことにしました。

 三度笠さんはしばらくするとやっと私に目を合わせ

「ここは釣れても小さいですやろ」

「あ・・はぁ・・・」

 三度笠さんはたたんで持っていた鮎竿を肩に担ぐと

「まあ頑張ってくださいや」

 と薄っすら口元を緩めて踵を返しました。

(ちょちょちょっとーなんなのよーこの展開。大声で怒鳴って近づいて来て頑張ってくださいってジキルとハイドさんですかー)

 と、その三度笠さんは10mほど進んだところでやおら腰をかがめて片手を伸ばし川から何かを持ち上げました。

 真っ赤な引き船です。

 あっ! そうか・・・

 その時私は事の全てを理解しました。

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 三度笠さんは私が腰を下ろして引き船に手を突っ込んだのを遠くから見ていて、自分の引き船から鮎を盗んでいる輩だと勘違いして私に怒鳴り声を上げたのでしょう。


 それで興奮して私のところに近づいて来たのですが、その途中に自分の引き船が一つ下流側の瀬に沈んであることが目に入り自分の勘違いに気が付いた。


 それで私のそばまで来てはみたものの、振り上げたこぶしの降ろしどころに困ってしまい、やっと発した一言が「釣れますか?」だったのでしょう。

 ガバチャはとてもこの三度笠さんのことは笑えません。

 最近、これに負けないくらいのびっくりするような勘違いを何発かやらかしましたので。

「暴走老人」という言葉がありますが、ほとんどはこのような勘違いが原因で起きたことなのでしょう。

 頭に血が上ったらまず一呼吸おいて言葉を選ぶこと。そして、怒りの導火線が短くならないように気を付ける。

 大切なことは何事のおいても真摯に向き合うことだと思います。

 それさえ心の芯にしっかり持っていれば、大抵のことは乗り越えていけるものだと信じています(*´ω`*)



日置川の釣果はまずまずでした。

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型もなかなか良いのが掛かりました。

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リリースサイズのアマゴも遊んでくれましたが

とにかく一雨ほしいところですね。

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